10年目の結果

全然、ブログもHPも更新できないまま年末になってしまいました。

なんということでしょうね……絵の仕事が忙しかったんです。

自分でも本当にびっくりするくらいお仕事に恵まれて、夏から冬にかけて教科書・専門書・看護師向け雑誌・月刊幼児絵本・製薬会社の広告……などなどイラストを提供させていただいておりました。

それから、11月には大阪のアートイベントに作家仲間と一緒に出展したり!

いつか絵で生計を立ててやるんだ、というふんわりとした夢を掲げたのが10年前です。

昨年末に掲げた『2019年は売り上げを300万円以上にしよう』という目標を達成できて、「ああ、よくがんばったな…これなら夢かなったと思っていいんかな…」という気持ちです。(経費とか税金とか引いたら手取りはびっくりするほど少ない!ちなみに去年の目標は100万円だった。)

『夢が叶った!』という手応えや興奮は今のところ全くなく、ぼ〜んやりとしたふ〜んわりとホッとしたような気持ちになっています。

たぶんこれは、『マイナスの人間からようやく一人前の社会人になれたと思っていいかもしれない、やっと親に顔向けができる』…という安堵感です。

私は、社会でまともに働けたことがない人間です。

まともに月給をいただいたのは新社会人になって6ヶ月間、ボーナスも一回だけもらったことがあります……あれはいいものですね。(ただしそのボーナスも、奨学金を返すのに使ってさっさと大病院をリタイアしたんですけど。。。)

大病院だろうと、小規模な病院だろうと、クリニックだろうと、とにかく同じ場所で同じメンツで長く働くことに大きなストレスと苦痛を感じる人間です。

そんなところに元気を使い果たし、患者さんと関わる・医療行為をするところへの集中力は徐々にわずかになり、ミスをする。

自分の中で、だいたいその耐ストレスのタイムリミットが2年〜3年だと一昨年気がつきました。

自分が軽度の発達障害(ADHDとかアスペルガーとか)があるかもしれない…と気づいたのも最近で、その方々向けの生活上の注意を気にしながら暮らし始めたところ非常に具合が良いです。

さて、『このまま現場にいたら、たぶん自分か人を殺してしまう』という恐れがいよいよ大きくなり、なんとか現場に出ずに看護の役に立つ方法を考えました。

看護系の教科書と参考書はボロボロになる程見てきたし、ノートに図形も描き倒してきたんだから、看護系出版社の役に立つはずだ!と思い立って、医療系の出版社さんへ売り込みました。(子ども達に救われた気持ちも大きいので、幼児児童向けにも営業を頑張りました)

努力家だといわれればそうかもしれないけれど、自分のやりたいことをやりたいように進めていくことが本当に楽しかったです。

いま多くお仕事をいただいて、とても救われています。

10年目の結果……お金が目に見えてわかりやすいけれど、もっともっと大事なものを手に入れたような気がします。

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