愛に救われる

10〜20代のころ、太ることがとてもとても怖くて、拒食症状態だった時があります。
なにより体重が増えることが怖い。
筋肉がついてる方がいいとか、体型が崩れるとか、そういうのはどうでも良くて。(当時は若いからそんなに体型は崩れなかったんですけどね)

自分の中で理想にしている体重があり、それ以上には絶対にしたくない。
それより軽いのはOK。
一目見てガリガリだな〜という感じではなかったのですが、母はいつも心配していたように思います。

3度の出産と授乳期間があって、体重がものすごく落ちました。
今考えても嬉しかったな〜という感想しかなくて、今でも体重にこだわっているのがわかります。
授乳期間が終わるとスッと元に戻ったので、授乳ってすごい命削ってるんですよ。

看護師に復帰した時も、ストレスで抑うつ状態になったので、一度増えた体重がまた落ちました。
何を食べても美味しくなくて、嬉しくなくて、さすがに家族にも申し訳なくて仕事は辞めました。
いくら体重が減るといっても、あの状態には戻りたくありません……

今は、自分の体重よりも家族が大事になってきたようです。
子どもたちのためにも、今の仕事を長く続けるためにも、少しでも健康でいたいと思うようになりました。
良くも悪くも、人は変わるんだな…と実感します。

さてさて。
ここのところ体重が増えすぎまして、理想から数キロかけ離れてしまったのです。
昔の私なら発狂しているところです。

やっと間食制限をはじめ、スクワットと、リングフィットアドベンチャーで運動も取り入れ始めました。
30代も半ばなので筋肉は意識してつけていかないと、確実に死にます。
まだ、仕事も楽しくなってきたところで、育児も楽しいのです。

ダイエットを始めると、どうしても若い頃に太るのが怖くてたまらなかったことを思い出してしまいます。
誰しも許容できる自分があると思うので、それを周囲が無理やり変えることはできません。
自分のなかで、その人が変えていくしかないのです。

私は子と夫への想いがきっかけになって、『拒食症でもいいから痩せなくちゃ、鬱でもいいから痩せるんだ』という考えから抜け出すことができました。
自分を愛している人たちを、これからも守る方が大事。
子どもたちは何も知らないけれど…愛に救われるということが本当にあるんだと気がついた夏です。

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