コンペに応募してみる①

私はもともと、看護師という職業からの転職です。
先駆者はおられますが、ちょっと珍しいケースかと思います。
美術系への進学もせず、広告会社などでの社会経験もない人間が、どうしたらイラストレーターになれるのか?
『イラストレーターになりたいけど、何をすればいいんだろう』と思っている方のお役に立てばいいなあと思います。
私の経験談なので、「これをやればなれる!」という力強いものではありませんが……
こういった記事を書いている方はとても多いので、ご自分にあった記事があればいいですね。
+++

●コンペに応募してみよう

まだ、私が小学生の頃。
ただ絵を描くのが好きな小学生だった私は、新聞のイラスト投稿欄に夢中でした。
そこには毎週水曜日、プロではない人の絵が4つほど掲載されます。
年齢は幼稚園児から大人まで、年齢制限はありませんでした。
私は決して絵が上手くない子どもでしたが、大人から上手と言われて『私は絵がうまい』と思い込んでいました。
(周囲からの評価は、おそらく『絵を描くのが本当に好きだね』という意味だったろうと今考えれば思います。)

さて、そんな私でしたので「私もここに応募する」といってハガキをもらいました。
そして当時好きだった、『ハムスター倶楽部』というマンガのめで鯛さんの描くハムスター”しげっち”を描いて投稿したのでした。
すると2週間ほどして、新聞社から記念品の文房具券と、私の絵が小さく掲載された新聞が届いたのです。
身体中の血が沸騰するくらいの喜びで、それから『イラスト募集』を見つけると片っ端から応募しました。
その後も、ジュースの会社のコンペで小さな賞をもらい、中学生の時は好きだった電撃プレイステーションの読者コーナーでFF9のキャラクターを描いて一枚載りました。

もちろん、たくさん落選もしました。
でも、失うものは何もありません。

やがて、大人になって『イラストレーターになりたいぞ』と思い始めた頃。
年賀状のコンペに応募しました。
そして、ぜんぜん採用されませんでした。
当たり前です、新聞の掲載欄とはレベルが違います。
すでにプロでやっていっている人たちが、何百と応募しているようなコンペです。
さて、私は落ち込んだでしょうか?

こたえは、『そんなに落ち込まなかった』です。
一生懸命書いたので、残念…くらいには思いましたが、別に失うものはありません。
落選したからといって、誰にも責められません。

でも、入選すれば自信になります。
好きで絵を描いているだけでいいや…で飽き足らなくなったら。
イラストレーターになりたいけれど、自信がない。
そんな時は、とりあえず「チャレンジしみようかな」と思えるコンペに挑戦してみてはいかがでしょうか。

コメント