ナオシチ学習帳表紙イラストのお仕事

直七法衣店さまよりご依頼の、ノートの表紙絵を担当しました。
B6の可愛いサイズのオリジナルノートです。
このデザインは、ショウワノートさんに許可を得ているとのこと…このちゃんとした感じのデザイン、たまらぬ!
(こちらで通販もあり一冊200円です→)

よもやよもや、学習帳のご依頼があるとは思いがけなくて、とても嬉しかったです。
物作り好きには文房具好きが多いですが、私も多分に漏れずなので。
何を描こうかワクワクするので、ノートって大好き♪

もともとは、イラストレーター仲間のカワモトトモカさんが先行2冊を担当されていました。
カワモトさんは、お寺や仏像が大好きなイラストレーターさんです。
私にノートの表紙をやらないか声をかけて下さったのも、カワモトさんでした。
背表紙にあるイラストも、カワモトさんが手掛けられています。

私がお寺に嫁いでから、夫から色々な仏画の話を聴いていました。
有名なのは、涅槃図あたりでしょうか。
私が最も気に入ったのが、ノートの主題にもした初転法輪図です。
お釈迦様が菩提樹の下に座って、動物たちに説法をしている場面の絵。
動物がいっぱい出てくるから好き。

以前に描いたもの。
初めて初転法輪図を描いたのは2014年頃。
あまりインドにいなさそうなものは描きたくなかったので、どの動物なら不自然ではないか悩みながら描きました。
ウシも水牛で、ゾウとかトラとか描くのがとても楽しかったです。
ちょうどこの頃に『聖(セイント)おにいさん』という、ブッダがゆるゆると現代の人間界で暮らすという漫画を読んでいました。
そして、ついつい大好きなカンタカも描きこんでしまいました。
カンタカは馬です。ブッダがお城を出るときに乗って出た馬さんだったかな…?
漫画中ではひたすらブッダを愛してる馬さんだったような。

今回のノートの絵では、ウサギ・ネズミ・カメ・シカ・フンコロガシ・小鳥を選びました。
シカは、初めてお釈迦様が説法された場所が鹿野園だから外せない動物です。
ウサギは、自分の身を呈して炎に飛び込むお話があるから。
フンコロガシは、奈良公園にたくさんいるから…それに虫にも説法聞きにきて欲しかったし。。
カメは爬虫類系にもきて欲しかったし、ネズミは…お釈迦様の話の中に出てきた気がするから。
鳥は…きっと来てたはずだと思って。。。
絵のサイズ的に小さめの動物にきて欲しかったので、この6種類にしました(^^;)
動物選び出すにも、実はいろいろ考えていました。

あと、お釈迦さまの目の色。
ここはすごく悩んで、最も夫に相談したところです。
一説には青い目だったんじゃないかと言われていると聞いて、黄色が多い配色なので補色である青にしました。
前に描いたものの時は明るい鳶色にしましたけど…けっこう、その時の配色によって変えてしまいます。
うっすらと俯いているような穏やかな表情にしたいと思いました。
口元はぐっと結ばず、今にも開きそうな感じで、それを今か今かと待っている動物達です。

苦行を重ねていたはずのお釈迦様ですが、私の画風ではどうしてもガリガリに描くのは出来ないので、とってもふくよか。
夫には、もっといろいろな仏画を描いてみたら?と言われてます。
次は、涅槃図??
いつか、仏教系の絵本の絵を担当できたら嬉しいなぁと思っています。

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